感染症とは

感染症とは、細菌やウイルスなどの病原体となる微生物が人間の体内に侵入、増殖して、何らかの症状が出る病気のことです。
ヒトからヒトへ感染する以外にも、空気や食べ物から感染することもあるなど、その感染ルートはさまざまです。

元々人体には、そのような微生物に対する免疫力が備わっているのですが、ストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れなどが要因で 免疫力が低下している場合には、病原体の影響を受け、発熱や下痢などを発症する可能性があります。このように体に異変が起こった状態を「感染症」と呼びます。

その症状はさまざまで、感染してもほとんど発症せずに終わってしまうものから、発症したら重篤な状態に陥り、死に至るものまであります。

ここでは、主な感染症について、流行する季節や典型的な症状、予防のための対策などを紹介していきます。

<参考文献>
『絵でわかる感染症』講談社/岩田健太郎(著)、石川雅之 (イラスト) 『ウイルスと感染症 』ニュートンプレス

流行する季節

感染症カレンダー

日本国内でピークが認められるシーズン
日本国内で発症が報告されるシーズン。もしくは温帯地域で普遍的な疾患
季節特異性が少なく年間を通じて認められる
  • インフルエンザ
  • RSウイルス感染症
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
  • 手足口病
  • ヘルパンギーナ
  • 咽頭結膜熱[プール熱]
  • マイコプラズマ肺炎
  • 感染症胃腸炎(ノロウイルス)
  • 感染症胃腸炎(ロタウイルス)
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Jan.
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Dec.

感染症の原因から予防まで

インフルエンザ

インフルエンザの原因

インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染によって引き起こされます。インフルエンザウイルスには A型、B型、C型の3種類がありますが、ヒトの間 で流行するのはA型とB型です。A型の表面には、16種類の赤血球凝集素(HA)と9種類のノイラミニダーゼ (NA)というタンパクが組み合わさって付着してお り、その組み合わせの数だけ「亜種」が存在します。近年流行したのはA(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型(香港型)とB型の3種類です。インフルエンザの症状には、せきやのどの痛み、鼻水といった、通常のいわゆる風邪と似た症状もありますが、インフルエンザの特徴的な症状としては、突然の高熱や頭痛、関節痛などがあります。

インフルエンザのイメージ

感染経路

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染している人がせきやくしゃみをしたときにインフルエンザウイルスを含んだ唾液を周囲に飛び散らし、それをほかのヒトが口や鼻から吸い込んで感染する場合があります(飛沫感染)。また、同じく感染している人がくしゃみなどをするときに口を手でおさえ、 その手を洗わずにドアノブなどに触れたためにドアノブにインフルエンザウイルスが付着し、それが別のヒトに感染してしまうという場合もあります(接触感染)。

感染予防

一般的な予防法として以下のようなものがあります。

  • 外出時にはマスクをする(特に自分が感染した可能性のある場合には、他の人にうつさないために必ずマスクをする)。
  • 外出から帰宅したときには、うがいと手洗いをして、付着しているかもしれないウィルスを洗い流す。

感染症予防

インフルエンザの一般的な予防法としては、予防接種があります。

流行時期

11月下旬頃から始まり、1月~3月をピークに 4月~5月にかけて減少します。

全国報告数合算グラフ(過去3週間の推移)※1

各都道府県内で報告された感染症報告数の全国合計値3週間の推移

<参考文献>
厚生労働省Webサイト「インフルエンザ Q&A」「わかりやすい感染症Q&A」/ 国立感染症研究所Webサイト「インフルエンザとは」/日本呼吸器学会Webサイ ト「呼吸器の病気 かぜ症候群」/日本 呼吸器学会「呼吸器感染症に関するガイドライン」/全国健康保険協会Webサイ ト「季節の健康情報」/ 国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/) / 「疾患名で探す感染症の情報」(国立感染症研究所)(http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases.html)


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