イソジン®とは

イソジン®とは、感染症の原因となるウイルスや細菌、真菌に対して殺ウイルス・殺菌効果があるPVPI(ポビドンヨード)を有効成分としたうがい薬を代表とする、総合感染対策ブランドです。

1950年代に開発され、いまでは、殺菌・消毒剤の世界的ブランド(海外では主にベタダイン®)へと成長し、世界各国で使用されています。

※一部イソジン®シリーズには、PVPI(ポビドンヨード)を含まない商品もございます。

有効成分ポビドンヨード(PVPI)とは?

chapter1

監修:東北医科薬科大学臨床感染症学 教授 藤村茂 先生

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What is PVPI?ポビドンヨードって
なに?

What is Povidone iodine?ポビドンヨードってなに?

Povidone iodine

ポビドンヨードとは、
世界中で感染対策に使われている
代表的な殺菌消毒剤の
有効成分のひとつです。


ポビドンヨードとは

主に昆布やワカメなどに含まれているミネラルの一種である「ヨード」と、毒性を下げ水によく溶けやすくする為に「ポリビニルピロリドン」という成分から作られます。ポビドンヨードは市販されている茶色のうがい薬や、手指を殺菌・消毒する医薬品の有効成分のひとつで、強い殺菌効果を持っており、さまざまな種類の細菌やウイルスに対応できます。

(どのような細菌やウイルスに効くかは、こちらを参考にしてください。)

ヨウ素(ヨード)・ポリビニルピロリドン
ヨウ素(ヨード)・ポリビニルピロリドン

ポビドンヨードは
手術の際にも使われる
信頼性の高い殺菌消毒剤の
有効成分のひとつです。

うがいや手洗い、傷の殺菌・消毒などに使えます。
そのため、病院、学校、家庭など、様々な場面で活躍しています。


ポビドンヨードは
感染対策や消毒など世界中で大活躍。
子どもから大人まで
多くの人々に
使われている
殺菌消毒剤の
有効成分のひとつです。

chapter2
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Efficacy of povidone iodine.ポビドンヨードは
なぜ効くの?

Efficacy of povidone iodine. ポビドンヨードはなぜ効くの?

皮膚や粘膜に使える
殺菌効果

昔からヨードを含む消毒液はありました。その歴史は、第一次世界大戦までさかのぼります。しかし、皮膚への負担が大きいという問題がありました。そこで、ポリビニルピロリドンと合わせることにより刺激を抑えました。皮膚はもちろん粘膜にも安心して使えるため、うがい薬としても使われています。水に溶かすと粘り気やとろみがつくので、皮膚や粘膜につけたときに流れにくくなり、成分が浸透しやすくなります。

耐性をもった
細菌・ウイルスにも
攻撃

ポビドンヨードの殺菌力の強さのポイントは「細菌やウイルスを直接攻撃する」というところにあります。
薬の中には、繰り返し使っていると効き目が落ちてくるものがあります。それは、細菌やウイルスが、薬に対抗する力(耐性)を身につけるためです。しかし、ポビドンヨードは、こうした耐性菌も殺菌し、繰り返し使っても、殺菌効果が薄れることはありません。そのため、ほかの薬への「耐性」を身につけた細菌やウイルスに対しても、ポビドンヨードなら攻撃することができるのです。

肌に優しい成分をもちながら
薄れることのない
殺菌効果

chapter3
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When will you use that?どんな時に
使えばいいの?

When will you use that? どんな時に使えばいいの?

ポビドンヨードは幅広い細菌やウイルスに効果を発揮します。たとえば、夏に増える食中毒は、黄色ブドウ球菌、カンピロバクター、ノロウィルス、サルモネラなどの細菌が原因になります。これらに対しても、ポビドンヨードは有効です。
また、あのインフルエンザウイルスにも、その殺菌力を発揮します。ほかにも、お子さんが感染すると難聴のリスクもあるおたふく風邪のウイルス、妊婦さんが感染に注意した方がよい風疹ウイルスにも、ポビドンヨードは効果的。ワクチン接種とともに、ポビドンヨードを感染対策として利用するといいでしょう。
そのほかに、どのような細菌やウイルスに効くかは、こちらを参考にしてください。

食中毒から
インフルエンザの
感染対策にも有効。
さまざなウイルスにその殺菌力を
発揮します

chapter4
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Why this color?ポビドンヨードの
色はなに?

Why this color? ポビドンヨードの色はなに?

ポビドンヨードが有効成分のうがい薬は「茶色」が特徴。これは、「ヨード」が水に溶けたときの色です。ヨードが少し溶けているときは薄い黄色になり、たくさん溶けているときは非常に濃い茶色になります。うがいや手洗いのときに効果を得るためには、適切な濃度で使うことが大切です。
どのように使うかはこちらを参考にしてください。


塗った範囲が色でわかりやすいというメリット

また、この色があるおかげで、皮膚や粘膜を殺菌・消毒する時に、塗った範囲が色でわかりやすいというメリットもあります。

食中毒から
インフルエンザの感染対策にも有効。
さまざなウイルスにその殺菌力を
発揮します

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Where do you use it?どんなところで
使われているの?

Where do you use it? どんなところで使われているの?

病院では、優れた殺菌効果に加え、即効性があり、長期間にわたって使っても効果が薄れないことから、幅広く利用されています。
また、学校や職場においても感染対策として非常に有効です。たくさんの人が集まるこれらの場所では、インフルエンザやおたふく風邪、風疹などの感染症が広がりやすいという点があります。ポビドンヨードをうがいや手洗いに利用すれば、感染対策の強い味方になるでしょう。家庭でも、ポビドンヨードは大いに役立ちます。食中毒や風邪対策として、使うといいでしょう。 さらに、食べ物を扱うレストランなどでは、「食の安全」を守るアイテムの一つとして、ポビドンヨードを活用しているところも少なくありません。
このように、ポビドンヨードは身近な殺菌消毒剤として、さまざまな場面で用いられているのです。

病院ではもちろん
ご家庭、レストランなど
幅広く使用されている私たちの
強い味方

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How to use it?ポビドンヨードは
どう使えばいいの?

How to use it? ポビドンヨードはどう使えばいいの?

Point!ポイントは正しい濃度に
薄めること。

うがい薬として使う場合、忘れてはいけない大切なポイントが「正しい濃度に薄めること」。
濃すぎても、薄すぎてもいけません。

適切な用量を守らないと期待する殺菌力が発揮されないからです。例えば「イソジン®うがい薬」の場合は、「1回、本剤2~4mLを水約60mLにうすめて、1日数回うがいしてください」と指定されているので、それをきちんと守ることが大切です。


うがい方法

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ひと口目は強めにくちゅくちゅうがいをし、吐き出します。

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ふた口目は上を向いて約15秒「ガラガラ」うがいをし、吐き出します。

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さん口目も、上を向いて約15秒「ガラガラ」うがいをして吐き出します。

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手洗い方法

忘れてはいけない大切なポイントが「十分に洗うこと」。ささっと洗ってしまっては、細菌やウイルスが落ちきりません。手のひら、手の甲はもちろん、指先、爪の間、指の間、そして手首も丁寧に洗い、流水でよくすすぎましょう。タオルの使い回しは避け、清潔なタオルでよく水気を拭き取ってください。

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石鹸をつけ、手の平を合わせてよく洗います。

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手の甲をのばすように洗います。

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指先、爪の間、指の間を十分に洗います。

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親指と手首を洗います。

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流水でよく手をゆすぎます。

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清潔なタオルでよくふきます。(タオルの共用はしません)

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正しい濃度と
使用法を
きちんと守ることが
細菌やウイルスから自分を守る最善策!


ポビドンヨードとは
現代社会には欠かせない縁の下の力持ち!

ポビドンヨードとは現代社会には欠かせない縁の下の力持ち!

ここまでポビドンヨードについて
学んできました。
その多様性や利便性から、
私たちの暮らしに浸透していることがわかったと思います。
慣れ親しんだものだからこそ、
きちんとその用法用量を知り、
これからも付き合っていきましょう。

PVPI(ポビドンヨード)の特徴

1.広域性:PVPIの効果がある細菌・ウイルスなど

グラム陰性菌
  • アシネトバクター属
  • エロモナス属
  • バクテロイデス属 (口腔)
  • カンビロバクタージェジュニ
  • シトロバクタ―属
  • エドワードジエラ属
  • エンテロバクター・アエロゲネス
  • 大腸菌
  • ガードネレラ・ヴァギナリス
  • クレブシエラ・ニューモニエ
  • モラクセラ・カタラーリス
  • モルガネラ・モルガニイ
  • 淋菌
  • プロテウス属
  • プロビデンシア属
  • シュードモナス属
  • サルモネラ属
  • セラチア属
  • シゲラ属
  • ビブリオ属
グラム陽性菌
  • バシラス属
  • クロストリジウム属
  • コリネバクテリウム属
  • エンテロコッカス属 (バンコマイシン耐性含む)
  • ラクトバチルス・アシドフィルス
  • ミクロコッカス・フラバス
  • ミクロコッカス・ルテウス
  • ブドウ球菌属 (メチシリン耐性を含む黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌)
  • ストレプトコッカス属 (肺炎レンサ球菌、化膿レンサ球菌)
  • ペプトストレプトコッカス属
  • ノカルジア属
  • ストレプトマイセス属
抗酸菌
  • 結核菌
  • 非結核性抗酸菌 (マイコバクテリウム・ケロネー、マイコバクテリウム・フォーチュイタイム)
真 菌
  • アスペルギルス属
  • ブラストミセス・デルマティティディス
  • カンジタ属
  • クラドスポリウム属
  • クリプトコッカス・ネオフォルマンス
  • デバリオマイセス属
  • エピデルモフィトン・フロッコースム
  • フザリウム・バーティシリウム
  • ミクロスポルム・オーズアニ
  • ピエドリア属
  • マラセチア・フルフル
  • トリコフィトン属
原生生物、その他微生物
  • 赤痢アメーバ
  • 膣トリコモナス
  • 梅毒トレポネーマ
  • クラミジア・トラコマチス
  • マイコプラズマ・ホミニス
ウイルス
  • アデノウイルス5型
  • 牛ウイルス性下痢ウイルス
  • コロナウイルス
  • コクサッキーウイルス (A16型含む)
  • エンテロウイルス71型
  • 単純ヘルペスウイルス1型
  • ヒト免疫不全ウイルス
  • A型インフルエンザウイルス
  • 麻疹ウイルス
  • ムンプスウイルス
  • ポリオウイルス (1型、3型)
  • ポリオ―マウイルス SV40
  • ノロウイルス
  • 狂犬病ウイルス
  • ライノウイルス
  • ロタウイルス
  • 風疹ウイルス
  • ワクチニアウイルス
  • MERSコロナウイルス
  • SARSコロナウイルス
  • エボラウイルス
芽 胞
  • バシラス属芽胞
  • クロストリジウム属芽胞
  • アスペルギルス属芽胞
  • ペニシリウム属芽胞

出典:VanderWyk (1972), Houang et al. (1976), Scherr (1976), Gerschenfeld (1977), Berkelman (1982), Horn (1983), Gocke (1985), Stahl-Bayliss & Chelle (1990), McLure & Gordon (1992), Goldenheim (1993), Shiraishi (1993) , Fleischer (1997), Kawana et al. (1997), Wichelhaus (1998), Payne et al. (1998), Koburger (2010) & Data on File (1973, 1984), Ripa et al. (2002), Eggers et al. BMC Infectious Diseases (2015), Eggers et al. Infect Dis Ther (2015)

〈監修〉東北医科薬科大学大学院薬学研究科臨床感染症学教室 教授 藤村茂先生

イソジン®ヒストリー

日本では1961年の登場以来、55年以上、殺菌消毒剤として使われてきたイソジン®

殺菌消毒成分ポビドンヨード(PVPI)を有効成分として生まれたイソジン®が普及してきた歴史を振り返ります。

  • 1798年

    PVPIの主役であるヨウ素は150年以上前から、感染症予防や傷の治療に使用されてきました(*1)。

    人との密接な関係は、ナポレオンのエジプト遠征(1798-1801)にさかのぼるといわれています(*2)。

  • 1811年

    フランスの硝石産業に従事するベルナール・クールトワ(1777-1838)によって元素としてのヨウ素が発見されました(*3)。紫色を意味するギリシャ語(ioeids)からiodine(ヨウ素)と命名されました。

  • 1863年

    南北戦争中の米国において、ヨウ素による殺菌・消毒が広く普及しました。

  • 1961年

    日本でイソジン®として登場し、以来55年以上、多くの家庭でなくてはならない存在として定着しました。

参考文献:

(*1) Fleischer W, Reimer K. Dermatology.1997,195(suppl.2):3-9.
(*2) Selvaggi G, et al.Acta chir belg.2003,103:241-247.
(*3) Swain PA. Bull Hist Chem.2005,30(2):103-111.