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正しいうがいの仕方|基本の3ステップ

How to Gargle

のど・口腔の衛生を保つための、
効果的なうがいのやり方をステップで解説します。

3 Steps

正しいうがいの方法があるって知ってましたか?
ぶくぶく1回+ガラガラ約15秒×2回。3ステップでうがいしてみましょう。

Step 1
ぶくぶくうがい
くちゅ
くちゅ

ひと口目は強めに
「くちゅくちゅ」うがい

口の中でぶくぶくと泡立てるようなイメージで、吐き出します。

Step 2
がらがらうがい(中)
ガラ
ガラ

ふた口目は上を向いて
「ガラガラ」うがい

約15秒うがいをして、吐き出します。

Step 3
がらがらうがい(奥)
ガラガラ
ペッ

さん口目も上を向いて
「ガラガラ」うがい

約15秒うがいをして、吐き出します。

Effects

健康なのどには、もともと病原菌が付着して増殖するのを防ぐ働きが備わっています。
しかし、風邪などによってのどがダメージを受けると、この働きは弱まり、細菌やウイルスが付着しやすくなります。
ダメージを受けているのどについては、うがいの水が届く範囲で細菌の増殖を抑えることも期待できます。細菌やウイルスは短時間で増殖することから、1日4回以上(起床時、食間、就寝前など)のうがいをするとよいとも言われています。特に、外出から戻った後にていねいにうがいをすることが、呼吸器感染症の予防や重症化の防止に役立つとされています。

細菌の増殖を抑える

細菌の増殖を抑える

ダメージを受けたのどでも、
うがいの水が届く範囲で
細菌の増殖を抑えることが
期待できます。

粘膜の保湿・乾燥防止

粘膜の保湿・乾燥防止

のどの粘膜にうるおいを
与えて乾燥を防ぎ、
のど本来の防御機能を保つ
手助けをします。

のど本来の防御機能を助ける

のど本来の防御機能を助ける

のどに付着した病原体や汚れを
洗い流し、のどが本来持つ
防御機能を助けます。

呼吸器感染症の予防・重症化防止

呼吸器感染症の
予防・重症化防止

外出から戻った後の丁寧な
うがいが役立つとされています。
目安は1日4回以上
(起床時・食間・就寝前など)

うがい薬を使う意味

うがい薬に含まれる殺菌成分(ポビドンヨードなど)は、微生物の内部に浸透して重要なタンパク質などを酸化させることで、細菌やウイルスを不活化・殺菌する働きを持つとされています。ポビドンヨードを含むうがい薬の中には、MRSA(抗菌薬が効きにくい性質を持つ細菌の一種)を含む 幅広い細菌を15〜30秒ほどで殺菌できることや、インフルエンザウイルスなど複数のウイルスに対しても高い不活化効果があることを示す試験管内(in vitro)の試験結果が報告されているものもあります。
こうしたうがい薬は、咽頭炎・扁桃炎・口内炎、抜歯した後の傷など口腔内の傷の感染予防、口腔内の消毒を目的として使われることがあります。

参考文献: 塩野義製薬株式会社 (販売). 医薬品インタビューフォーム イソジン®ガーグル液7% . 2025年11月(第13版), P7-12
Lepelletier D, Maillard JY, Pozzetto B, Simon A. Povidone Iodine: Properties, Mechanisms of Action, and Role in Infection Control and Staphylococcus aureus
Decolonization. Antimicrobial Agents and Chemotherapy. 2020年9月, Volume 64 Issue 9 e00682-20, P2-3

History

900年近く続く衛生習慣

900年近く続く衛生習慣

うがいは平安時代後期にはすでに口腔清掃の手段として行われていたといわれ、900年近く受け継がれてきた衛生習慣とされています。

語源は「鵜飼い(うかい)」

語源は「鵜飼い(うかい)」

「うがい」の語源は、鵜が魚を飲み込み吐き出す伝統漁法「鵜飼い(うかい)」に由来するという説があります。江戸時代の辞書には、すでにこの語源の説明が見られます。

Gargling by Scene

毎日の生活の中で、
うがいを取り入れたい効果的なタイミング
起床時・食間・就寝前・帰宅時・乾燥を感じた時

朝・夜

朝・夜

起床時と就寝前

寝ている間は唾液が減り、口の中の細菌が増えやすくなります。起床時のうがいで就寝中に増えた細菌を洗い流し、就寝前のうがいで口の中を清潔にしてから休みましょう。

食間

食間

日中(食間)/こまめなうがいを

細菌やウイルスは短時間で増えるため、食事と食事の間にもうがいを。1日4回以上が目安です。

外出から帰宅後

外出から帰宅後

持ち帰らない習慣

人混みや乾燥した屋外から帰ったら、まずはうがいを。

イガイガを感じた時

イガイガを感じた時

のどの違和感に

乾燥や軽い違和感を覚えたら、
早めのうがいでうるおいケア。
発熱や強いのどの痛み、飲み込みにくさ、息苦しさがあるときは、早めに医療機関を受診しましょう。

Seasonal Infections

インフルエンザは主に冬季に流行します。溶連菌感染症は冬季と春~初夏の年2回、感染性胃腸炎は初冬12月頃をピークに春にも流行がみられます。咽頭結膜熱(プール熱)は夏に多いものの、2003年以降は冬にも明確な流行が確認されています。このように感染症ごとに流行時期は異なり、毎年ある程度決まった流行パターンを示す一方で、流行の規模や時期には年による変動もあるため、通年での感染対策が重要です。

出典:国立健康危機管理研究機構「感染症情報提供サイト」

代表的な感染経路として、飛沫感染と接触感染があります。飛沫感染は、感染した人の咳やくしゃみ、会話などで飛び散った飛沫を吸い込むことで起こります。接触感染は、物に付着した病原体が手を介して口や鼻、眼から体内に入ることで発生します。うがいに加えて、手洗いやマスクなど、感染経路に合わせた対策を組み合わせることが大切です。

出典:こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン」(2018年改訂版、2023年5月一部改訂)P8〜14

Tips by User

年齢や体の状態に合わせて、
うがいの取り入れ方に気をつけましょう

こども

こども

まずは水うがいから

うがいが上手にできない小さなお子さまは、水でのブクブク・ガラガラ練習からはじめましょう(ブクブクうがいは2歳ごろ、ガラガラうがいは3歳ごろからが目安)。うがい薬は、飲み込まずに吐き出せるようになってから、保護者の見守りのもとで使いましょう。

高齢者

高齢者

誤飲しないように

飲み込む力が弱くなっている場合は、無理のない範囲で。少量ずつ・上を向きすぎないなど、誤飲・誤嚥に注意します。

妊娠中・授乳中・持病のある方

妊娠中・授乳中・持病のある方

甲状腺の病気の診断を受けている方、妊娠中・授乳中の方、口の中にひどいただれがある方は、うがい薬の使用前に医師・薬剤師にご相談ください。うがい薬でアレルギー症状が出たことがある方は使用しないでください。水でのうがいは、どなたでも行えます。

監修者

五藤 良将医師

医療法人社団五良会 理事長 / 竹内内科小児科医院 院長

うがいは、のどの粘膜に付着したウイルスや細菌を洗い流す、科学的根拠に基づいた基本的な衛生習慣です。感染症は季節によって流行の傾向が異なりますが、流行時期を外れて発生するケースもあるため、日頃からの継続的なケアが重要です。外出後のうがいを生活習慣として定着させることが感染予防の観点からも有効といえます。症状が気になるときや感染リスクが高い時期には、うがい薬の活用も選択肢の一つです。

参考文献
日医ニュース第988号(2002年)/国立健康危機管理研究機構「感染症情報提供サイト」/こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン」/吉海直人「『うがい』の話」/ポビドンヨード製剤のインタビューフォーム など

※本ページのうち、うがいと感染症に関する一般情報を監修しています。